借金問題に強い司法書士の選び方・探し方

借金問題に強い司法書士とは

借金問題・債務整理に強い司法書士の探し方とは

借金問題に強い司法書士とは、どんな司法書士なのでしょうか?

過払い金返還〇千件、過払い金回収総額〇億円など、莫大な案件数をこなしてきたことを大々的に公告する司法書士事務所や弁護士事務所もありますが、取扱件数が多いだけで、借金問題に強い司法書士と言えるのでしょうか。

本当の意味で借金問題に強い司法書士かどうかは、借金問題に対する向き合い方で決まるのではないかと考えています。


借金問題に対する事務所方針をチェックしてください

この後、司法書士の探し方をいくつかご紹介します。そして、あなたがある司法書士を見つけ、初回の無料相談に行かれるとします。その際には、無料相談の時の対応(面談するのは司法書士か事務員か、相談できる時間)やホームページの記載などから、その事務所の借金問題に対する方針やスタンスを確認してほしいと思います。

たとえば過払い金請求で言えば、たくさんの案件を短期間でこなすことが目的になってしまい、訴訟すれば満額回収できたのに、サラ金業者の提示する低い金額(たとえば本来の金額の50%など)で和解してしまう。あるいは任意整理でも、サラ金業者との和解を成立させる件数を増やすだけが目的で、その方の家計収支からすると無理のある返済計画で決着してしまう。そんなケースも少なからずあるようです。

事務所ごとに、借金問題に対する向き合い方は違います。

借金問題に強いと言えるためには、もちろん一定の経験は必要です。しかし、強くなるために何千件、何万件も経験する必要はないと考えます。当事務所での債務整理の取扱件数は200件程度だと思いますが、様々なケースに取り組むことで、借金問題に強くなるための経験は積めたと自負しています。

1件1件、依頼者の生活再建に資する返済計画を一緒考えたり、あるいは本来の過払金を満額きちんと回収する。そういった丁寧なフォローしてくれる司法書士こそ、借金問題に強い司法書士と呼ぶべきではないかと考えています。


借金問題に強い司法書士の選び方・探し方

借金問題の解決を依頼する司法書士の探し方について、いくつかご紹介します。


司法書士会に電話して紹介してもらう

各都道府県には司法書士会という組織が置かれており、すべての司法書士が所属しています。司法書士や弁護士の知り合いがいない場合、司法書士会に電話すれば、お住まいの近くの司法書士を何人か紹介してくれます。

ただ、すべての司法書士が借金問題に強いわけではありません。登記業務しかやらない司法書士もいれば、開業間もない司法書士もいます。一般の方には、その司法書士が借金問題に強いかどうか、なかなか見分けるのは難しいかもしれません。


区役所の無料相談を利用してみる

これも、司法書士や弁護士の知り合いがいない場合の探し方の1つです。たとえば川崎市でも、司法書士会川崎支部の協力のもと、7つの全区役所で月に1~2回、簡裁代理権を有する認定司法書士による無料相談を行っています。現在はコロナ禍のため、電話相談による方法で、時間は1人30分限定です。

区役所相談は、確かに無料で司法書士に相談できるというメリットはあります。一方で、司法書士会からの紹介と同様、基本的に輪番制で簡裁代理権を有するすべての司法書士が担当するため、借金問題に強いかどうか、30分では見極められない可能性があります。また、その場で直接業務の依頼をすることができないため、実際に依頼するには改めてその司法書士の事務所に行かなければなりません。


ネット検索して探してみる

YahooやGoogle等で検索すれば、司法書士や弁護士が借金問題について説明するホームページはたくさん見つかると思います。ご自宅でお手軽に司法書士を見つけることができる探し方です。ホームページを読んでみて、借金問題に詳しそうで、相性が合いそうな事務所に連絡してみるのは、有効な司法書士の探し方と言えます。

ネット検索の場合は、ホームページに借金問題の記事が詳しく書かれているか、まずはチェックしてみましょう。借金問題(債務整理)専門サイトを持っている事務所が理想的です。登記、相続、民事信託など他の業務のことも一緒くたになっていて、債務整理についての記事が数ページしかないとなると、その経験値や借金問題に強いかどうか、ちょっと不安ではないでしょうか。すくなくとも10ページ以上は借金問題(任意整理、自己破産、個人再生、過払金請求)に関する記事があるというのが、1つの基準ではないでしょうか。

また、ページ数以上に大切なのは、ホームページを読んでみて分かりやすいかどうか、です。私もそうですが、こうしたホームページの記事は、実際に相談を担当する司法書士が原稿を作成しているものです。ホームページを読んでもわかりにくい、となると、相談にいってもわかりやすい説明が得られるかどうか、微妙ではないかと思います。

裁判所やサラ金業者の現場での対応など、実務的なことは経験が無いと書けません。法律の制度、法律用語を淡々と並べているだけでなく、法律にはこう書いてあるけど実務ではこうなっているなど、現場での具体的な話に触れられているかも確認してみるとよいでしょう。

 

債務整理の経験者から司法書士を紹介してもらう

実は、債務整理のご依頼は、意外と紹介によるお客様が多い業務です。誰からのご紹介かというと、過去に当事務所で債務整理をされたお客様からのご紹介です。

借金問題を抱えている方は、債務整理することを周囲に秘密にしたい、というお気持ちは当然あると思うのですが、いざ解決してみると仲間に話したくなるという心理が働くのかもしれません。

誰にも秘密にしたいというお気持ちが強ければ使えない探し方ですが、もし周辺にそのような相談できるお仲間がいらっしゃれば、評判を聞いてみるのもいいかもしれません。ご紹介いただくということは、その司法書士に対して少なくともご満足はいただいている証だと思うので、司法書士会からの紹介等よりは、借金問題に強い司法書士にあたる確率は高いと言えます。

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